2015年1月7日水曜日

My Recommendations No.42 「患者だった医師が教える 糖尿病が消える『ちょっとした』キッカケ16」

 元徳島大学准教授で昇和診療所院長の清水一郎先生が,著書「患者だった医師が教える
糖尿病が消える『ちょっとした』キッカケ16」(清水 一郎 / 幻冬舎ルネッサンス)についてコメントを寄せてくださいました。
清水先生,ありがとうございました。


早速ご紹介します。


 徳島大学病院の約20年を含め、私は内科医として約35年間の経験の中で、薬物治療が必要な糖尿病が、消えてなくなってしまうなんてことに遭遇したことがありません。ところがいたんですよ、そんな糖尿病患者が。しかも、長年患っていた高血圧も一緒に消失して治療の必要がなくなった人が。それは、なんと還暦を過ぎた私自身だったのです。
 ちょっとしたキッカケの積み重ねでした。単身赴任の自分の部屋を片付けて、いつも身の回りをこぎれいにすることから始まりました。同時に、歯の健康を最優先にしました。楽しく料理をし、食べる工夫をしたのです。カロリーを抑え、薄味に慣れて、GI値の低い食品をこぶりの器に盛って食べるようになりました。職場健診の結果を受け入れたのです。胃・大腸の内視鏡検査も受けました。毎日の健康指標として「体重練習日誌」を付け、偶然見たTV番組からマラソン大会参加を目標にしました。時には頑張ったごほうびに好きなものをしっかり食べるのです。こうした中で、ランニング、水泳、筋トレなどのエクササイズを楽しむことができる「健康生活」が始まっていきました。
 60歳を迎えるまで、スポーツとは無縁の生活を送っていました。現実の私は、横断歩道や踏切をちょっと小走りになって急ごうものなら「心臓が飛び出る」ほどの動悸に襲われ、突如立ち止まって、大きく肩で息をするしかなかったのです。水泳はカナヅチです。冷静に考えて、よくぞ、水泳を習おうなどと思ったものです。ランニングに付随したトレーニングの一環という大義名分がなければ決してスイミング教室に入ってまで練習しようなんて考えもしなかったのです。今思い直してみても、ランニングや水泳への挑戦自体が何かの「気の迷い」か「勘違い」だったとしか思えないほどの突拍子もない行動でした。 
 お陰で、私のそれまでの生活習慣からは決して考えられない想定外の生活環境が待っていたのです。振り返れば、還暦過ぎのたった1年未満で、体重で約21kg、腹囲で約22cm減少の私の変貌した体型(写真参照)が、予想や期待もしなった健康生活を象徴しています。
最初から、「痩せよう」なんて大上段に振りかざす必要はなかったのです。身体を動かすために、「必然的」に痩せていけたからです。ダイエットだって、野菜類を楽しく食べる工夫をしただけ。運動オンチであればあるほど、肥満であればあるほど、ちょっとしたキッカケで人は劇的でクールな健康生活を送れます。それは、これまで体験したことのない実に楽しい発見の日々なのです。



POPに写真を載せましたが,他にもこんな画像をご提供くださっています。↓

驚異の変身ぶりが一目でわかりますね!
今日から1階ロビーに展示していますので,どうぞ手にとってご覧ください。