2015年6月23日火曜日

My Recommendations No.60,61 「血圧は下げられる、降圧剤は止められる : 心臓血管外科医の高血圧管理術」,「坂東ハートクリニックの高血圧教室」

本学のご出身で,坂東ハートクリニック院長,坂東正章先生が下記著書2冊をご紹介くださいました。
坂東先生,ありがとうございました。

『血圧は下げられる、降圧剤は止められる : 心臓血管外科医の高血圧管理術』
(坂東正章著 / ワニブックス)

『坂東ハートクリニックの高血圧教室』
(坂東ハートクリニック著 / ワニブックス)

書評をお寄せくださいましたので,早速ご紹介します。

『血圧は下げられる、降圧剤は止められる : 心臓血管外科医の高血圧管理術』

30年近く前、米国で心臓血管外科のトレー ニングを受けていた時、冠状動脈バイパス術の再手術例が多く見られました。手術だけではなく、再発予防の術後管理が重要と実感しました。帰国して手術を再 開してからも、心の片隅には常にそのことがありました。考えるところがあり開業しましたが、薬だけの治療が不十分なことは自明の理であり、食事と運動を診 療の基礎に据えるため、管理栄養士をも雇用しました。その結果、降圧剤を減らせたり、中止できたりする人が続出しました。その顛末を、実例を交えて記載し たのがこの書籍です。先端医療ばかりに目を向けず、医療の基本に立ち返る意味でも、幅広い層の医療関係者に読んで戴きたいと思います。

『坂東ハートクリニックの高血圧教室』

高血圧診療における食事の調整は外すことのできない重要な要素ですが、一般の患者さんにとって、自分の食事のどこに問題あるかなど、管理栄養士に指摘してもらえる機会は皆無に近いのが現状です。1日の塩分摂取量を6g未満にと言われても、自分の食事の問題点を把握できない人が殆どです。そこで、隠れた塩を見つけて、上手に減塩を進める練習方法を記載したのがこの書籍です。単なるレシピ本ではなく、通常の食事をどう変えると減塩できるか、その具体策を記載しています。理想は管理栄養士との個別面談で食事の調整を続けることですが、管理栄養士に会えない人は、まずこの方法で塩分調整をとお勧めします。医療職の人にも参考になると思います。

本日より蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示していますので, ぜひ手に取ってご覧ください!


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